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仕事のしかたを見つめなおしてみませんか?

瀬地山角先生(東京大学教授)のワークライフバランスの講演(豊島区男女平等推進センター主催)を聴きにいきました。

爆笑続きのお話ながら、最後にホロリという構成であっという間の1時間半でした。
現在の日本の働き方について、個人(男女かかわらず)のリスクの側面やCSRの側面から、問題を論理的に指摘され、とても分かりやすく納得感がありました。

印象的だったのは、「植林をしない林業者」と「植林をする林業者」のお話です。
植林をしない林業者は他の林業者が植林をしている間に、どんどん木を伐採して売っていく。植林のコストは売価には反映されず、効率がよく安いから、市場では歓迎され、植林をしない林業者の木が売れていく-。しかし、やがてはハゲ山になってしまう。

「植林」を「家事・育児」に置き換えると、これが現在の日本の働き方の現状。家事・育児のコストは家庭が抱え、便利でコストの安い労働力を企業は使いまわしている。
環境に優しく、かつ安い商品はあり得ないと-。

ところで、ワークライフバランスは儲かるのか?とよく尋ねられます。
ワークライフバランスの企業における経済的効果も徐々に検証されつつあります。製造業や労働時間の固定費が大きい企業では、中長期的に生産性向上の可能性が明らかになっています。

また、長時間残業がメンタルヘルスを悪化させ、休業者が増加すると売上高利益率が顕著に低下することも明らかになっています。短期的に見ると、休業者が1名出るにつき企業は400万円以上の損失を被ります。メンタルヘルスの問題は、休業者個人の問題だけではなく、仕事の与え方や長時間労働が評価される環境や風土が大きく影響を及ぼしていますので、いずれその他の従業員のメンタルヘルス低下をも通じて、企業全体の生産性低下につながっていきます。

ワークライフバランスは、「福利厚生」「ほどほどに働く」というイメージがまだ根強く残っていますが、どのような会社にしたいのか、生産性をあげてどのように新たな価値を創っていくのか「経営戦略」として取り組むべき課題です。

まずは、今の仕事のしかた、本当に新たな価値を創っていくことにつながっているのか、再度見つめ直してみませんか?

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