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将来の予想年収と共働き志向の関係

女子新入社員による将来の予想最高年収と共働き志向の興味深いデータがあります。(三菱UFJリサーチ&コンサルティングの「2015年度新入社員意識調査」)彼女らが予想する将来の最高年収の割合は以下の通りです。

•300万円未満:9.8%

•300~500万円未満:44.5%

•500~700万円未満:35.8%

•700万円以上:9.8%

また、予想最高年収が低い(300万円未満)グループでは「絶対に共働きは嫌だ」と「できれば共働きは嫌だ」という割合が高い傾向があり(25.0%)、予想最高年収が高い(700万円以上)グループでは、「絶対に共働きがよい」と「できれば共働きがよい」の割合が高い(79.1%)という傾向が見られました。低い収入が見込まれる女性ほど、二人で協力するより、夫の収入に頼って生きていきたいという傾向が見られます。

これは、年収が高ければ高い程、継続して働く価値があるという意識の表れと見えるかもしれません。しかしその一方で、新入社員による自分の将来予想ということから、そもそも「能力の自己評価」と「働く意味の捉え方」の差が結果に反映していると見ることもできると思います。

つまり、予想最高収入が低いグループは、入社までの経験から自分の能力に自信がない、または働く意味づけがされていないため、将来の収入を低く見積もると共に、結婚後も働き続ける意味を見つけられないでいるのではないでしょうか。前向きな理由で専業主婦を望んでいるというより、あきらめに近い発想なのかもしれません。

ところで、働く意味づけを考える時に、「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」の2種類の視点があります。「外発的動機づけ」とは、外から与えられたモチベーションのことを指します。例えば、昇給や昇進、表彰、義務や強制などによってもたらされるものです。一方、「内発的動機づけ」は本人の内側から自動発火するモチベーションです。例えば、仕事そのものの楽しさや仕事を通して感じられる達成感、成長実感、貢献実感、有能感などによってもたらされるものです。「外発的動機づけ」は短期的には有効ですが、長期的な視点では「内的動機づけ」が欠かせません。

現在の収入ではなく、将来の予想収入に基づくデータである点から考えると、調査結果は内発的動機づけの有無がかなり影響しているのではないかと思われます。入社した会社への納得度合や学生時代に内発的動機づけによって勉強やスポーツなど課題に向き合った経験の有無なども背景にあるかもしれません。「女性社員」といっても、今までの経験や価値観は様々です。期待を含めた内発的動機づけが、ある程度なされている新入社員もいれば、入社後に上司の後押しが必要な人もいます。しかし、女性社員の定着や活躍は、入社後いかに内発的動機づけを増やしていけるかに懸っていると言っても過言ではありません。そのためにはひとりひとりを見ていく必要があります。

私も子供を持ちながら仕事を続けてきましたが、日々とてもきれいごとではいかない大変さを味わいました。敢えてクタクタになりながら、お金のためだけに共働きを続けられたか?と問われれば、NOです。新たな課題を達成したときの喜び、お客様に喜んでいただけた時の嬉しさ、新たなものを学ぶ楽しさなども働く私を強力に支えてくれていたと思います。

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